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大漢風 39話「項羽 10の罪状」 [大漢風感想(31~40話)]

≪#39 項羽 10の罪状≫ 日本 本放送2007/07/01

この39話、すごく好きな回です!(劉邦がカッコイイからです;笑)

26日の拍手の方、ほんとにこの張良はお淑やかですよね!!
お淑やかという表現に、きゃ~です♪
マッチョでなく、小柄でひょろひょろ~と(←某友達の表現^^)していればもっときゃ~でした;笑

(感想)

■樊噲可愛い~~
冒頭の場面の樊噲、いいですね~~。このドラマで一番(唯一?)のひょうきん者ですよね。 
しかも天然ボケ系? 笑 冷静につっこむ兵士Aもいいです。

■その後、太鼓の上で踊る劉邦が
もう、ツボでツボで!! きゃ~~~!
以前から劉邦という人は行動や言葉にリズムのある人ではないかと思っていて
(司馬遼太郎先生の影響かな。そんなにてきぱきはしていないけど、
動きや言葉が面白い人…)
このドラマの劉邦は口もよく回って機敏だけど、リズムある人でイメージとぴったりでした♪~

「誰が先鋒になる?」と皆に問いかけ、
次の場面では自ら踊って歌って 笑(単に、出たがり屋なんですよね^^)

実は、全50話中、一番好きな劉邦の場面はここなんですよ^^;
でも、かなりひどい、侮蔑語言ってましたね; 全然訳せませんでした。

劉邦を真ん中にVの字になって登場する漢軍ファミリーの構図もすごくいい! 
甲冑の皆の後ろに、一人着物姿の張良がいるんですよね。

■悪口を聞いて門を開いてしまい、殺された曹きゅうは気の毒だなと思いました;; 

昨年「大漢風」のDVDを入手し、この39話を見ている時に、
ちょうどサッカーのジダンの頭突き事件が起きていて、
あまりの類似にびっくり。悪口の内容も、同じく母親に対する侮蔑で。
人間は二千年前とあまり変わっていないのかもしれませんね^^;

そういえば、中国語の教科書に、
日本にはひどい侮蔑の言葉がないと書かれていて驚いたことがあります。
英語や中国語には相手の母親を見下した、侮蔑語があるんですよね。
日本語は「あほ」「ばか」「お前の母ちゃんでべそ」(これはうちの地元だけ?;)ぐらい?

■張良の着物
ああ! 以前少しだけ着ていた紫色の入った着物に替わっていました! 
見慣れるとこの色も似合ってる?笑
陳平の着物も薄い色あいのに替わっていました。

■広武山の対決
ここは、四面楚歌の前の大きな山場・見所だと思っています。
劉邦ファンだからでしょうが、劉邦がひたすらカッコよく見えました^^;
全部カッコよかったけど、
あの10の罪は、書簡を見るのではなく、暗記して言って欲しかったかな 笑

盾軍団を押しのけて、さらに前に出て、
父親や妻を殺すと言われても動じず(このあたりはやはり人でなし?;)
(作戦だと思いたいです…; 結果的に2人は助かりましたし…)

項羽に「卑劣な奴め」と言われて、
劉邦が、「そうだ、俺は卑劣だ。だが、そなたは俺よりもっと卑劣だ」と。
この台詞にはしびれました~~! 

「一生劉邦についてく~~」と思いました^^;(←あほか! 笑)

自分の事を卑劣だと言える劉邦。劉邦の本質をこの台詞でうまく表していると思います。
この台詞を書いてくれた、脚本家の方に感謝感激です!!^^

項羽は自分で自分の事を卑劣だとは思わない、言わない人ではないでしょうか?
やっぱりここの場面、項羽ファンは怒っていますかね?  

この項羽は最初の頃から口下手で不器用でしたから、
こういう場面では口の上手い劉邦に勝てませんよね;

そして、このドラマはやはり漢側が主役のドラマなのではないでしょうか? 
漢の方がいい様に描かれていませんか? 所々でそう思ってしまいます…。

それから、劉邦の言葉によって、次々に変わる呂雉の表情が奥深くて、
女優の呉さんは演技が上手ではまり役だなあと改めて思いました。

劉邦の言葉に喜んでいるのか、悲しんでいるのか、
複雑な表情で表現してらして、うーむと感動してしまいました…。

呂雉が広武山に引き出される前に、兵士にどなっている所もカッコイイんですよね~~; 
こんな激しい人が同僚・家族だったら、たぶん毎日怖くてびくびくしてると思いますが;笑

劉パパも可哀想ですよね。泣きたい気持ちも分かる…。
このパパは最初の頃、畑仕事をしていない怠け者の様に描かれていましたが、
小心者で普通の人だったんですね^^;

項羽との対決を、
後ろではらはらしながら見守っている張良もすごくいいです>_<
劉邦が前にでた時に、無言で盾軍団に守るように指示する手のしぐさや、
「沛公を守れ!」と叫ぶ所は、きゃ~きゃ~でした^^

■自軍に戻ってから以降
医者が劉邦の矢を抜く時に、戚姫、薄姫、張良が痛そうに顔をしかめていて、
3人とも優しい人なんだなあと思いました^^

戚姫と薄姫に両脇を支えられて、楚軍の前に登場する劉邦もすごくいいです。
薄姫はすごく綺麗ですよね。笑顔も可愛い♪

劉邦はかなり痛いだろうに、二人に「もう少し支えていてくれ」と気遣ったり、
その後も血を吐きながらも「大丈夫だ」と皆に言ってみせて。これにも感動しました。

さらにその後、「いえいえ、もう姿を見せる必要はないですよ」と笑顔で言う張良もすごく好きです。
今回は大活躍でしたね^^♪♪♪

■韓信も大活躍でした
一瞬だけ、あの評判の悪い白甲冑を着けていました!笑 
髪形もいつの間にか、後ろに一つ結びに変わっていました。

韓信は今回もやはり曹参達を呼び捨てにしていて、はらはらしました。
韓信の方が上官だからいいのかもしれませんが、
張良は夏侯嬰達を「夏侯将軍」「各位将軍」と敬称を付けて呼んでいます。

こういう細かい所にも、2人の違いがあるんですよね。
(張良も、時々呼び捨てしてるが^^;)

■項羽は
ずっと弱っていて、可哀想ですよね。
これまで項羽は、四面楚歌以前は、不死身でどんな時も元気だったのではと思っていました。
このドラマの項羽の弱りっぷりは人間らしくて好きです^^

龍且の死も、かなりこたえたと思います。1話からずっと一緒にいた、古いなじみの様ですので…。

虞姫と君児は、劉邦と呂雉をけちょんけちょんにけなしていますね; 
まま色々意地悪(どころのレベルじゃないか;)されてますから仕方ないですね;

虞姫は乱世に生まれていなかったら、
あんな風に人の事を批判することも無かったんだろうなあ…。うーむ;

(メモ)
※樊噲:「pei pei pei」(ちぇっ、ばかいえ。唾棄または叱責を表す)
※陳平:「不過説出来、可能不雅(ya 3)」
(しかし言ってしまえば、たぶん規範にかなっていない策だ)

※劉邦:「分一杯guo」(一杯分けてくれ)

※劉邦:「我卑鄙、是是是、可是你知道ma? 你比我更卑鄙」
(おれは卑劣だ、そうだそうだ、
だがそなたは知っているか?そなたは俺よりさらに卑劣だ)
(bei bi 13)=下劣である、卑劣である

※劉邦:「再撑一下」(戚姫、薄姫に もう少し支えていてくれ)
撑(cheng 1)=支える、持ちこたえる、つっぱって動かす、開く
(撑船=さおで船をあやつる 撑傘=傘を開く)

※張良:「不必不必、這已経足gou 了」(それには及びません、もう充分ですよ) 
足gou(2 4)=足る、足りる、充分である。

※劉パパ:「就忍也忍不住」(?)
※虞姫:「我真的已経受不了了」(私はもう本当に耐えられないわ)

※ごう倉(ao cang 2 1)   ※心wo=みぞおち、心臓のある所  
※peng=(おかずを)煮る、(お茶を)沸かす

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